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思いを拾う。

則之のはなしだと、きがつかなかった。

例のごとく。
思念に囁かれた。
男の声は
「こうなったら、家をうるか・・・」
だった。

待てばこれが魑魅魍魎、あるいは低級な霊族のものか、わかる。
遠く、はなれている友人がきにはなったが、
あたまをふった。
わかるまで、まてばいい。
一月ほどたった
年の暮れに則之の女房さんから、電話がかかってきた。
「私を実家におくってくれたきり、姿をけしたの。家の中、探し回ったかんじがのこってるから、
しらべてみたら、家の権利書と実印がなくなっていた」

結局、則之は女房に内緒である事業に投資した。

借金もぶれになって、則之の実家もかなりの借金を肩代わりした。
男の意地か、なんかしらんが、憂生に相談したら、反対されるとおもったのか?
なにも、しらせず、どうにも、成らぬようになってから、わかっても、どうしてもやれない。

良人とも、共通の友人だ。
話をきいた良人は最初、なんのきもなく、いった。
「幾らぐらいの借金なんだ?」
良人の言いたい事はわかる。
人一人の人生。
金でなんとかなるものなら、
家なんかうっちまえばいい。

憂生は首をふるしかなかった。
「追いつく額ではないらしい・・・」
まして、出奔したきり、則之はもう、帰ってこなかった。
家を売って1から、やりなおすとしても、
夫婦の生活が基盤に無い。
肝心の則之がいない。

結局、家にかえらないまま、則之は
離婚にいたった。

家をうるしかないか。
あれが則之のおもいだとしたら、
それでも、この先の女房と
子供 の生活の為に
家だけはうっちゃいけないと、
出て行ったきりのままをえらんだのだろう。

女房さんが、則之を待ち続けていたある日。
彼女から憂生に電話が入った。
「どうも、私が留守の間にかえってきてるみたなの。
何もかわってないけど、家に入った途端、空気が違う。だから、よく、さがしてみたの」
女房と子供が映った
写真だけがなくなっていた。

今も、どんな思いで写真をみつめているんだろう。

だけど、こんな思いは拾いたくない

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