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視点

ひとつの作品を読むとき、いや、読まれる時

いろいろ、感想をいただく事が多いんだけど、

いろいろな読み方、感じ方をするもんだな。と、思う。

「蛙」を例えにだすのは、感じ方が極端だったからなんだけど、

出版社のほうからも、
「少年の狂気に隠されている真実をよみとることが出来なかったら
伝わりにくい」
とか、言われたことがあるんだけど、
実際、作品をあげてみた反応をみると

この狂気に見える部分のうしろにあるものは、
けっこう、読み取ってもらえるんだけど・・・。

もともとの設定部分での
世代ギャップというのかな。

この部分が大きく、受け止め方の違いをわけた気がする。

戦後という部分からが、まず、ぴんと来ない。

中を説明しないで申し訳ないんだけど

「堕胎のための金を稼ぐ」
と、いう設定部分があるんだけど、

「他に方法があるだろう。男が身勝手だ」
と、いう意見が来る。

他に方法が見当たらない。
それが、戦後の一端。

現代だったら、仲間から看破してもらう。
カードで借りる。

あるいは、逆にそんなことをしなくてもよい状況がなりたつ。

なんとか、食っていけるんだから、産めばよい。

どこか、こういう現代を頭において、比べて、
はてには、時代設定が悪い。

なるほどね。
現代に置き換えたら、この物語の内容は全然違うものになる。
現代だったら、確かに「男の身勝手。他に方法がある。産ますことができるのに、何故?」は成り立つ。

年齢のせいじゃないと思うんだけど、この大元の時代背景から覆したら、成り立たない。

これが、判らない。

で、出版社の人はそこそこの年齢なんだろうと思う。

だから、いっさいここの部分にこだわらず、そうせざるを得ない少年の心理を掴み取る。

そして、次に出てくるのが
「僕らは乞食じゃないんだ」の感覚。
これも、書いてる憂生 にも、うまく説明できないんだけど、
この感覚。
これが、ピンと来ない。
彼女を助けるため、子供を救うために
中年紳士に頭をさげて、金をかりて、
子供をうませてやればいいのに、なんで、そんなちっぽけなところに
こだわらなきゃいけない?

その部分が「エゴ・身勝手」だと、うけとめられるんだと思う。

その拘り部分を一番判ってるのは、彼女のほうなんだと思う。

助けられようが、助けられまいが
「自分の力で命をはぐくむことを渡してやれない僕」で、あることには、
かわりがない。
彼女は「僕」がほしかったわけで、
「自分の力で命をはぐくむ事を渡してやれない僕」という、事実ごと
彼を受け止めようとした。
いっしゅ、彼にひけめをもたせて、命を産んだら
「自分の力で命をはぐくむ事を渡してやれない僕」を、受け止め損ねる。

その事実どおりの彼でよい。

続編で出てくる言葉。
「貴方をだめにしちゃう」

この時点で、彼女は「貴方をだめにするくらいなら、子供はあきらめる」

「僕」あってこそ、あるいは、生活が楽になれば、ちゃんと産む事もできる。
今、産んで、二人の生活をなりたたせなくする。

こういう彼女側の思いと、
そこまで、愛される「僕」。

この「彼女」に対する「僕」の心。

哀しい自分を打ちつぶす・・・彼の行動。
蛙をうちつぶしながら
「自分の力で命をはぐくむ事を渡してやれない僕」
を、つぶす。

どんなにか、自分を責めているか・・。

どんなに、哀しいか・・。

そこを伝えられない自分の筆力を問う気はない。

逆に読み取ってくれる人間もいるから。

読む側にたつ事がほとんど無い憂生 なんだけど、
何故、ここまで、一つの作品に
両極端な意見が出てくるんだろうと思う。

受け取り方はその人人のものでしかないんだし、
作者の意図なんてことは、あってなきがもの。
そんなものを大上段にふりかざす気はない。

なにかしら、読み手が自分を投影するものがあるんだと思う。

作品を読みながら、自分の「なにか」で、受け取っている。

この作品を「少年は優しい」そう評した人間は
彼自体をしっていくと、「彼は優しい」人だった。

身勝手ととった人はどうだか、わからないけど
なにかしら、そう言う物事を許せない、「自分の決め事」というものがあって、
ココロ部分より、行動で判断するとか?

なにかしら、自分の「なにか」で反応する部分。
これは、読み手側のものであって、
作者の意図で作り上げたものではない。

だから、作者の意図など、あってなきがもの、でしかないんだけど、

「なにか」
これが、気にかかる


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