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ドール

ここに捨てられて、もう2週間たつかしら?

ご主人さまは車の中に私をつっこむと、
一直線にこのごみの埋立地にやってきたわ。

ビニール袋にいれられたまま
ショベルカーで穿り返した暗い穴ぼこにほうりすてられると
ご丁寧に廃棄物を山ほどかぶせてくれた。

きっと、他の職員が私をみつけたら、
ご主人様の仕業だとわかってしまうからだわ。

性交遊具でしかなかった私の末路はごみの山にうもれ、
文字通り、ごみに化したけど、
ご主人様が私をすてるまで・・

それは、それなり、私をかわいがってくれた。

私をエリカとなづけたのは、何故だかわからないけど、
あの女子高校生がくるまで、
ご主人様は私に夢中だった。

女子高校生を明菜とよんでいたけど、
それでも、まだ、私はご主人様にかまってもらえていた。

でも、そのかまい方は
明菜の方が好きだということをあらわすための
子供じみた私への虐めだった。
最初の頃は私もご主人様のきまぐれだと想った。

明菜のことなんか、すぐにあきてしまう。

二人の狂態を目の前に私は辛抱強く、ご主人様が戻ってくるのを待った。

だけど、ご主人様は私に傷をつけ始めた。

私の滑らかな肌にマジックで馬鹿とか、卑猥マークを書くなんて
たいしたことじゃなかった。

私の茶色い髪をきって、うすら禿げをつくるなんて、ことも
まだまだ、おかしくてわらえてくるくらいで、無邪気なご主人様にも思えた。

だけど、体に傷をつけられて、私はおびえた。

ご主人様の気に入るようにしなければ、もっと、ひどいことになるんじゃないのかしら?

私には、これといった性癖はなかったし、今まで、ご主人様はノーマルに私を愛してくれていた。

だけど、私は恐怖を感じ、ご主人様をうけいれる最善の対処を考えた。

これは、虐めでなく、私へのアブノーマルな調教なのだ。

そういう風に私の受け止め方をかえることが、私の対処作だった。

明菜のために、新しいセーラー服をかってきたり、
ブレザーをかってきたり、ご主人様は明菜をそりゃあ、かわいがっていた。

それにくらべて、私は、明菜の目の前で、ご主人様に煙草の火を手におしつけられた。
ーいいのよ。ご主人様がそうしたいならー
私は自分を洗脳するのに精一杯だった。

明菜の瞳が勝ち誇ったようにも、次はわが身と怯えてるようにようにも
みえた。

だから、明菜はいっそう、ご主人様のきにいる女になるようにつとめたに違いない。

ご主人様の夜は明菜のためにあり、ご主人様は明菜にすき放題のポーズを要求し、明菜も熟れた女として要求にこたえていた。
高校生の明菜の外面とは正反対の魔性がご主人様を虜にし
私は、電気をけさない部屋のふたりの戯れをみせつけられた。

せめて、1/10でもよい。
明菜のように扱われたい。
私の回路は狂い始めていた。
本当なら、役にたたなくなった道具は処分されるべきだろう。
私に自由があるのなら、
私はどこかににげだしていくべきだったろう。
そこで、本当に大事にしてくれる新たなご主人様にめぐり合う。

だのに、私はご主人様のあたえてくる「虐め」を
「調教」とかんがえたことで、
思考基準がかたむいていた。

けして、元々から異常な性欲の犠牲になっていないと思い始めていたのだ。
私を手に居れ、無理やり、性器を挿入し、私をこの部屋にとじこめておく。

普通なら、充分に異常者だろう。

だけど、私はドール。

ご主人様の秘密を共有するドール。
私はうすれかけた記憶をとりもどしていた。

そういえば・・。

私の前にも誰かいた。

丁度今の明菜が私で、

私が「誰か」

ご主人様はその誰かにもひどい仕打ちをしていたと想う。

その仕打ちがどういうことであったかを思い出そうとすると、
深く果てしない恐怖の穴が口を開く。
思い出してはいけないことなのだ。

「誰か」にしていたひどい仕打ちを見た私が、
ご主人様の望むとおりにしないと大変なことになることをおしえてくれた。

だからよね。

そう、きっと、だからよ。

私はご主人様を愛するようになった。

これも自分を守るための洗脳だったのかもしれない。

今の明菜のように。

今の私のように。

あるいは、それは、驚愕の真実かもしれない。

私は今でなく、すでに、調教されていたのかもしれない。

ご主人様の恣意にしたがい、ご主人様に従い
ご主人様をうけいれ、あいしていくように
精神をゆがめさせられ、
傷つけられても、まだ、ご主人様を慕う。

私はとうとう、指をきりおとされた。

一本なんて、可愛いもんじゃない。

足の指も手の指もなくなり、団子のような物体から吹き出る血をとめるために
足首も手首も細い針金をまきつけられた。

明菜がぼんやり、私をみてた。

ご主人様は明菜のスカートをめくりあげていた。

制服プレイに征服され、明菜はご主人様のために足を開く。

ご主人様のうわごとを私はうらやましく聞いた。

「明菜・・かわいい・・明菜」
ほとばしるものを明菜だけにあたえつくし、
ご主人様は明菜に優しい。

放出の満足と征服感を満面にたたえ、
明菜を抱き起こしてあげて、ベッドにすわらせる。

「僕は明菜が一番すきなんだよ」
明菜への忠誠は私への虐めで明かす。

「本当だよ」
その通りだと想う。
だから、明菜、信じてあげて。

「もう、これくらい好き」
私の傍に寄ると、私の瞳を覗き込む。

「僕らをみていたでしょう?」
ご主人様は細い鉄の串をもっていた。

「僕らを穢すなんて、許さないよ」
二人を見続けた私への制裁が私の右目につきたてられた。

「そんな君をいつまでも此処においておくわけにはいかない。
明菜だって、そう想ってるよね?」

ご主人様の言葉に明菜がうなづいたように思えた。

でも、多分、それは私の錯覚。

私はもう左目さえかすんでいたもの。

そして、私はビニールをかぶせられ、
車につまれ、ごみ処理場にうめられた。

それから、2週間。

私が埋められたごみの山の
天井が開き、光がさしこんできた。

どさりと音がすると、ごみの塊がおちてきた。

おちた弾みでビニールがやぶれ、すきまから懐かしい顔がみえた。

ー明菜だー

「貴女もあきられちゃったのねえ」

ご主人様の飽き性。

でも、私のほうが愛されていたかもしれない。

ビニールがずりおち、明菜の顔面左は無残なやけどのあと。
胸あたりは乳房がひきちぎられてる。

下半身もどういう目にあわされてしまったか。

ビニールがそれ以上ずり落ちなかったことに感謝するべきかもしれない。

明菜は無言のままだった。

無言のままの明菜より、私は久しぶりの青空をみたかった。

顔をあげてみようとした時、再び、廃棄ごみがなげいれられはじめた。

ショベルカーの音が大きく響く中、
ご主人様の声がきこえた。

「え?やだなあ。人間のわけないじゃないですかあ」
はずかしそうにご主人様がつけたしていた。
「ダッチワイフ。みられたらはずかしいでしょ?こんなこといわせないでくださいよ」
まだ、続いてる。
「かなり精巧なアンドロイドみたいなやつですよ。
なんでしたら、紹介しますよ。まじ本物みたいです。ただし、値段がはりますけど」
なんで、そんな高いものをすてちゃうのか、たずねないのだろうか?
私の疑問はもうひとりの職員にそそがれていく。
考えることはおなじなんだろう。
ご主人様はにこやかに応えていた。
「俺、結婚するんですよ。そんなものあったら、まずいでしょ?」

ご主人様の言葉が本当かどうかよくわからない。
結婚もそうだけど、
私が、精巧なアンドロイド型ダッチワイフなのか、どうか
ひょっとしたら、私は人間だったかもしれない。
だけど、もうそんなことどうでもよいことで、
私はただのごみになるだけ。

ただ、ひとつだけ私にわかる事がある。
私は精巧なアンドロイドじゃない。
性交なアンドロイドとして扱われていた。
それだけは本当だと想う。

   -終ー


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