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ふたりのアニマ




簡単にこういう意味だろうと想像して使用するところが

おおかったのが、

アニマという言葉だった。

意味合いは単純に、原初的性格

あるいは、

コアになる性格、と、いう意味合いに捉えていた。

これにマニアックという言葉

究極・・物事を突き詰めていく。

と、いう言葉がかぶってしまい

勝手な解釈をしていたので、

マニアの本来の意味をしらべにいってきた。

下記によると、憂生が書こうとしているのは

アニムスになり

それは、最後にかかれている

アニマ (アニムス) は共に肯定的,否定的なはたらきをもっている。

しかしそれを可能な限り意識化して人格の統合をはかることが,

個人の自己実現の過程であるとユングは主張している。

その過程は創造的である一方、破壊の可能性も秘めている。

と、いう部分であり

人間は男女共に中年期になるとアニマとアニムスの統合が進み、

アニマとアニムスの両方を受け入れるようになると考えられている。

と、いう部分にかかわっている部分に思える。

 

 

 

http://www.d4.dion.ne.jp/~yanag/anima.htmより転載

男性の中の女性像。(アニマ Anima)

女性の中の男性像。(アニムス Animus)

男性における女らしさ、女性における男らしさである。

 

アニマとは本来ラテン語で〈魂〉を意味する語。スイスの精神医学者ユングが分析心理学の用語として用い,現在ではその意味で使用されることが多い。

ユングは夢分析の際に,男性の夢に特徴的な女性像が多く出現することに注目して,そのような女性像の元型が,男性たちの共通のイメージ(普遍的無意識)に存在すると仮定し,それをアニマと名づけた。

女性の場合は夢に男性像が現れ,その元型がアニムス (アニマの男性形) である。

男性も女性も外的には社会に承認されるために、いわゆる男らしいとか女らしいという仮面(ペルソナ)をつけているが,内的にはその逆のアニマ (アニムス) のはたらきによって心のバランスを保っている。

男性は大人になるにつれて、自分の中のアニマを排除しようとし、女性は反対にアニムスを排除することによって女らしくなろうとする。

しかし人間は男女共に中年期になるとアニマとアニムスの統合が進み、アニマとアニムスの両方を受け入れるようになると考えられている。

 

アニマ (アニムス) は共に肯定的,否定的なはたらきをもっている。しかしそれを可能な限り意識化して人格の統合をはかることが,個人の自己実現の過程であるとユングは主張している。

その過程は創造的である一方、破壊の可能性も秘めている。







ひどく、気さくな女性というよりも、

女の子という印象をうけた。

そして、なにかわからないが、

育ちが良いというのだろう。

初めてしゃべる(と、いってもネットの中だけど)

変に構えたり、用心するという気配がなく

男からみたら、かわいいタイプで

その気さくな人柄もこのましく見えた。

逆に女からみたら、

物怖じせず気軽にしゃべりかけるのは

男に受けるぶん、

女から、やっかみをうけやすいだろうとおもっていたが、

後にその通りになってしまった。

その彼女もやはり、ブロー・ザ・ウィンドを読んでくれていた。

そのことで、

彼女の中につっかえていた思いがあふれだし

憂生に話す気になったのだと思う。

恋人を亡くしている。

そして、お互い学生だったのだが、

結婚しようと決めていた。

それが、事故で恋人が亡くなり

彼女の中に芽生えていた小さな命もあきらめるしかなかった。

蛙ー続編ーを読んだあとも

彼女は憂生に漏らした。

ー産んであげたかったな・・・-

彼女の性格の中に感じた育ちの良さを

すこしたずねてみたかった。

ーお父さんにだいぶ、厳しくしつけられたんじゃないのかな?-

そのとき、だったろうか?

少し、違和感のある答えが返ってきていた。

ちょっと、はっきり思い出せないので

憂生が感じたことを書く。

ーなにか、良い子にしていなきゃいけないと自分をがんじがらめにしているー

だから、人当たりの良い、かわいさをみにつけたというか、

良い子がどういうふうな態度をとるものかわかっていたというか・・・。

そして、

もっと、きびしい言い方をすると、

たとえば、親を説得してシングル・マザーで子供を産むこともできなかった。

そういうなにかしら、

親の目からみて、-良い子ーであろうとしてきたのではないだろうか?

子供まで出来てるなどといえず、

その父親は亡くなっているといえば、

親は悲しむだろう。

そして、親なら子供を諦めろというだろう。

変な言い方かもしれないけど、

親にいわれてでなく、

自分の意志で子供を諦めると決断したのだろうと思う。

いろんなことをあきらめて

彼女はいきていこうとしていた。

でも、そのうしろに、

なにか、良くわからないけど

「良い子でいようとする彼女」が見え隠れしていた。

憂生の深読みでしかないのかとおもっていたが、

ある日、

彼女の口から、それが語られだした。





彼女の言い出したことは

あるいは、多重人格ににているかもしれない。

ただ、彼女の主人格と別の人格という分裂したり

いれかわったりするものでなく

彼女の内面に

いわば、天使と悪魔がすんでいる。

どちらかというと、落ち着いて良識のあるアドヴァイスを渡す男の子(だったと思う)

もうひとりは、

あまのじゃくで、いじわるな女の子で、こうやって、人をだましちゃえばいいのよと

妙なアドヴァイスをする女の子だった。

そのいじわるなアドヴァイスに翻弄されることもあった。

と、うちあけてくれた。

ずいぶん、小さなころから、そういう二人が胸の中にすみついていたそうだ。

どこかで、書いたけど、

憂生はそういうのを聞いて、この子おかしいんじゃない?とか

大丈夫なんだろうか?

とか、うけとるのでなく、

むしろ、そういうことを、口にすることが大事だと思っている。

おかしいとか、変だとか思われるのを畏れて、とじこもってしまったり

自分の中と戦って、外に対して、良い子をやっているとなったら

彼女の本当の生活

あるいは、本当の性格は

戦いの場にしかないという事になる。

まず、自分の中だけのことにしておかない。

その第一歩で、あり

憂生には良い兆候におもえた。

そして、その二人は

ほかならぬ、彼女自身ではないかと思えた。

良い子でいようとするとき、もたげてくる本心

いじわるな気持ちがでてきても、それも自分だと思えなかった。

そんなことをおもうわけがないと悪い心をとじこめていく。

それが、一人のアニマを形成したのではないだろうか?

そして、逆に良い子であろうとする心がもうひとりのアニムスを形成した。

完璧に人格や性格をもったアニマやアニムスの存在が

彼女になにかしらコンタクトをとるのはむつかしくないことだろう。

そして、いつしか、その存在もどこかにきえうせていて

恋をして

悲しい結末をむかえ

彼女はそれも、じっと、こらえていたんじゃないのだろうか?

そして、ブロー・ザ・ウィンドを読み

憂生にこらえていたことを話し

蛙・続編を読んで

自分の本心を自分にしらずのうちにつきつけたのだろう。

それは、アニマやアニムスを閉じ込めていた箱の中にはいっていたものだったのだろう。

箱はおけられ、

突如として

二人のアニマが現れ始めた。





そんな彼女がコミュニティで、人気のある男と恋におちた。

この男、顔を見たことがないのだが(公開してたらしい)

憂生から見ても?、

男っぷりが良い。(性格・受ける印象)

判りにくいので、書いておくが、人間への感情といういみである。

好きとか、嫌いとかいうのでなく、「惚れる」という感覚に近い。

まあ、たまに自分の文章の1フレーズにも「惚れる」(うぬぼれともいうが)

こういう、惚れ惚れするような男っぷりだったこともあり

憂生には、似合いのカップルに思えた。

ただ、どこか、人の気持ちを考えすぎるのか

押しが弱いというか

悪く言えば、こいつも良い子ぶるというのか・・。

彼のまわりには、グルービーまがいに女の子がへばりついてたし

先にも、のべたように、

彼女といえば、女性軍のやっかみをまともにくらうタイプで

内面的にも、複雑な葛藤をかかえていた。

いくばくかの心配をよそに、

彼は女性軍の追撃から彼女をかばい

女性軍のヒステリーも上手におさめているようには、見えた。

が、

このあたりは、良くわからない。

なにか、彼女のほうが、おおっぴらに付き合っている態度をとれずにいたように見えた。

そうこうするうちに、

別れたという話がはいってきた。

そのあたりの記憶があいまいなのだが、

彼女のほうが、病気で倒れたあとだった。

調子が悪いから、病院にいくといっていた。

そして、緊急入院になってしまったようだった。

そのころから

彼女に対する噂が非常にわるくなっていった。

どうも、余命いくばくもない病気であったため

彼女は彼に別れをつげたようなのだが、

はてには、

それも、彼女の嘘だとか

彼をふったとなると周りの女軍から

むちゃくちゃいわれるし猿芝居をうっているんだ。

とか・・・。

そんなことよりも、

彼に対する彼女の気持ちをかんがえてやったらどうだとおもい

憂生は彼にチャットをいれた。

あいにいってやらないのか?

と。

本当に余命いくばくもないのなら、どうするんだ?

とも。

結局、あおうとしてくれないとか、

実家に帰ったらしくどこにいるかわからない。

連絡も取れない・・・。

など、完璧に別れを突きつけていたように見えた。





結局、憂生もわけがわからず、

彼女がいきているのか、

死んでしまったのかも判らない。

唯一、会話をかわせるのが、コミュニティだけであった。

そして、一方で、ふたりのアニマの話も思い起こされた。

仮にいじわるなアニマが彼女になにかふきこんで

たとえば、

つきあいだしたものの、断りたくなってしまったのを

病気でといえば、いいじゃないか?とか・・。

そんな疑心暗鬼をもった状態じゃ

どうにもならないと、

憂生はある人に頼んだ。

いわゆる透視能力のある人だった。

彼女の部屋。

見てくれないか?

たぶん、入院になったのか、連絡が来なくなってから

しばらく後だったと思う。

すると、見てくれた人は

部屋の場所をいいあて、

二階の左端とか・・

そして、部屋をみて、言った。

ー男の人がいる。じっとすわって動かない。さびしそうな、悲しそうなー

その人がみたのは、彼女のいっていた亡くなった恋人だろう。

それで、憂生はもうひとりの透視能力者にもたのんでみた。

やはり、場所は同じ。

そして、部屋の中には

ー餓鬼が居るー

この見え方の違いは憂生は自分のことで知っている。

前の人は

ー憂生の(亡くなった)弟が心配して来てるー

後の人は

ー憂生に餓鬼がひっついてるぞー

同じ物をみても、次元の違いか

感情の違いか、

見え方がちがっていた。

 

その二人がみたものは

間違いなく、彼女のなくなった恋人だろう・・・






今になると、どっちが先だったか、わからない。

同じように、ブロー・ザ・ウィンドが元で

心を開いていってくれた別の女性は

義理の息子を事故で亡くしていた。

彼女とそう年齢の変わらない息子さんだったせいもあり

思わぬところに嫁がされた彼女の唯一の理解者でもあったのだろう。

年齢も近く、音楽の趣味も重なった。

その息子が事故で亡くなり

彼女は心をとざして生きていた。

 

その彼女がブロー・・を読み、

20年ぶりくらいに事故現場に花をたむけにいくといいだしたし

さきに書いた話もいろいろ話してくれた。

心を開きだしてくれている。

閉じこもった世界から抜け出そうとしてくれている。

憂生はただただ、うれしかった。

それが、きっかけで、いろいろ話すことになったのだが

ある日、彼女は88箇所の巡礼にいくといいだした。

その旅先からメールがきた。

同宿した学生さんたちが私のリクエストに答えて

みんなで歌をうたってくれる。

そんなふうに、思ってもらえるんだ。

思いをかけてもらえるんだ。

ただただ、涙があふれる彼女に不思議なことがおきた。

体がものすごく暖かくなって、なにかに包まれてる感じがする。

ーこれ、あのこかな?-

そうたずねてきた彼女に憂生はわかることでもないけど

ーそうだよ。

貴方のそばにずっといたんだよ。

貴方が心閉ざしてるから、心配して傍にいたんだよ。

でも、今、貴方が学生さんの優しさにもありがとうって涙するくらい

心開いているのを、見て、安心して帰ったんだよー

 

そんなことを思い出してしまうんだけど

彼女の亡くなった恋人がさびしそうな・悲しそうなだったというのが

気になった。

そして、

部屋に居るということも・・・

何故、彼女の傍にいってやれないのだろうか?

あるいは、それは、

亡くなった恋人でなく

コミュニーティの彼氏の生霊かなにかだったのだろうか?

 




それから、彼女は一度、かえってきた。

憂生のページの足跡欄に彼女のIDがあり

不思議なことに

先に透視をたのんだ二人のIDが彼女を護るかのように

彼女のIDを挟んでいた。

 

それから、精密検査をうけるといって、

それっきり・・だったかな。

 

ずいぶんたって、

彼女の弟だという人が

彼女の弁護をしていた。

白血病で、骨髄提供者を探している。

と、言っていたと思う。

そして、ある日、憂生のメールに弟君から

メールが来ていた。

姉貴から聞いている通りの人だ。

だったかな。

 

それ以後、彼女も弟君もどうなったか知らない。

 

それでも、ふと、思う。

みんなの噂どおり、猿芝居であってくれたほうがいい。

彼女のアニマが猿芝居をふきこんだだけで

彼女はちゃんと生きている。

そして、きっと

さびしい恋人の幽霊も、彼女を暖めて安心して空に帰っている。

そんな幸せな彼女でいるかもしれない。

 

そして、憂生にまで

そうおもいこませようとしたアニマは

けっしていじわるなアニマじゃなくて

彼女本来がもってる優しい人格だってことになる。


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