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宿業によせて・・

この物語を途中から、お読みになった人は、

いくつか、わからないことがあると思います。

まず、この物語をかきはじめたもともとは、

ー邪宗の双神ー   白蛇抄第6話 の中、

白峰大神と八代神の会話にあります。

*****

「しかし、気になる事が一つ、残ってしもうた」
「ん?なんじゃな」
八代神も実を喰らうのをふと止めて尋ね返した。
「鼎を助けた折の事じゃ」
ひのえが我気道に落ちた白銅の妹を救い出した事を言うのである。
「ああ。餓鬼に落ちたを救うた事か?」
「ああ・・・」
「わしも驚いたがの。お前なんでその時にひのえの心に気がつかなんだ?」
「?」
「あれは、白銅にしてやれるひのえの精一杯の尽しであったに」
「あ、ああ。そうであったのか」
鼎を助けたい一心もあったろうが
その底に白銅の悲しみを除けてやりたいという思いがあったのである。
鼎への思いと白胴への思いと二重に重なった心が、
慈母観音をも動かせたのであろう。
渋い顔をしていた慈母観音もひのえを読んだのちに
ふと、顔がほころんだのを白峰が見ている。
「が、無茶をする。お前がおらなんだら慈母も動いたかどうか、判らんに」
と、八代神は言う。
「いや。動いたであろう」
白峰には判る事である。
「で、気になる事というは、やはりひのえかの?」
「うむ。あれはその事で魂に業を受けておろう?」
「ああ、、山童がの」
酷いほどの山童の陵辱をひのえが一身に替わり、引き受けたのである。
「・・・・うむ」
ひのえが鼎の業を浚えたとなれば、その業はひのえの中に滞っている。
「そうか。そうなると、来世に業が出るの」
「何とかならぬか?」
八代神は首を傾げた。
「無理だの。魂に刻まれてしまう業はわしでも退けられぬ」
「やはり・・・そうか」
「ま、ただ」
「なんだ?」
「陵辱の憂き目は変えられぬが、相手を変える事は出来るの」
「相手?」
「それを河童にしても鬼にしても、いずれにせよ、陵辱はまぬがれん」
「物の怪でのうても良いのだろう?」
「それが陵辱ならの・・・が、」
「何だ?」
「人ならば性が馴染む。陵辱の果てに子を宿すやもしれぬ」
「鼎の様に初潮の前でなら?」
「餓鬼に落ちたら誰が救う?」
「う・・・」
付かれた疑問に白峰も言葉を無くしていた。
「まあ、よう考えて見よう。
ひのえの来世が生まれくるにまだまだあるわ。
ひのえもまだ、生きておるに」
「そうじゃの」
白峰が黙り込んでしまうと八代神は立ち上がった。

*****

白峰がひのえを思えば、

来世の業をなんとかしたい。と、おもう。

その思いを掬い取ろうと、思ったのです。

受けた業の清算のためにおなじことをくりかえすのであれば

なんとか、「狂いはて、我気道におちてしまうことだけはさけてやれぬか」

そこで、白峰は佐奈という男を投入していくわけです。

受けた業というのは 第3話 白峰大神で、餓鬼におちた鼎の山童からの陵辱を肩代わりし

鼎を元の人間に戻してやったときに

鼎の業から記憶からすべてをひのえが引き受けるというものです。

同じように、陵辱をうけるとともに

添い遂げるべき人間より先に、他の存在に子供をはらまされるという

白峰からの因縁をもとおりこさせ、

かつ、

仔蛇の思い。・・親を思うという通り越しで、父親に真実をつきつけていく。

子が親を救う行動をおこす。

などなど、

白峰大神の章の因縁?をも、撤踏したうえで

これまた、

邪宗の双神で、八代神が破陀羅にいったように

「辛い因縁とおって、喜ばねば、また因縁をつくる(あるいはくりかえす)」

と、あるのですから、

白峰は

同じことの繰り返しでありながら

朋代がすんなり喜べるような、結果をもたらす

業の変転を図ったわけです。

 

大きなストーリーの中に仕組まれている「因縁・業からの解脱」なのですが、

このあたりにも、

着目して読んでいただけると幸いです。

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