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無断拝借

クマというのは大変にありがたい生き物で、わしらはここでずっと一緒に暮らしてきた。「クマに出会ったら、歌を聞かせたり、話しかけたりすると、クマも腰をおろして耳を傾けてくれる」とわしら一族のものはきまってそう言う。わしもクマがそうするのを見たことがある。わしが出会ったときのクマは、ここと、すぐそこにある車ぐらいの距離しか離れてはいなかった。やっこさんは道をこっちに向かって歩いてきたんだ、わしのほうに。いきなりわしらははちあわせしてしまった。こっちもどうしていいかわからない。走って逃げ出そうかどうしようか考えた。で、わしは思った。ここはひとつ大きな声でやつに歌でも聞かせてやったほうがよかろうと。そのときクマのやつが仁王立ちに立ちあがった。とにかく大きなクマだった。いきなり立ちあがったもので、ああもうだめだと、わしは思った。やられると。だがわしはお構いなしに大声でやつに話しかけた。歌もうたって聞かせた。するとやっこさんが地面に腰を下ろしたではないか。だからわしも道の上に腰を下ろした。そうやって腰を下ろしてみると、やっこさんがこっちが必死に話している話を聞いていることがわかった。そしてしばらくすると、クマはまた腰をあげて、そのまま来た道を帰っていった。わしは5分ほどその場に突っ立ってクマを見ていた。そのまま後ろを向いてもと来た山道を駆け上るべきかどうかきめかねてな。で、わしは意を決してクマの後ろについてしばらく歩いてみることにした。やがてクマはそのまま大きな岩の向こう側に姿を消してしまった。まあ、動物というのはそういうものだ。連中もこっちが怖いのだな。だからこちらから話しかけたり、歌を聞かせてやったりすることで、あの人たちとも友だちになれる。そこに立っている木だって同じことだ。歌を聞かせてやればやるほど、どんどん大きく育つ。

コービン・ハーネィ(ウエスタン・ショショーニ)
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