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お茶

昔からお茶は好きだった。
親父に「年寄りみたいだ」と、言われたのを良く覚えてるし、小、中学校の修学旅行でも、土産にお茶をかった。
中でも、雁音・・字、あってるのかな?
かりがね、が好きだった。
お茶の葉のぶぶんではなく、葉の軸?茎の部分になるのだろうか?
ごく細い小枝のようなお茶である。
好んで飲んでいたので、親父が雁の話をきかせてくれた。
なぜ、そのお茶が雁がねというかという話だった。
雁は海を渡って暖かいところに越冬しにいくわけであるが、その時に一本の枝を咥えて飛ぶのだという。
(無論、事実ではない)
夜中になって、雁が羽をやすめようにも、そこが海の上だったら、休むに休めない。
そのために、小枝を海上におとして、そこにとまって、眠る。
と、いう逸話というのも、妙だが
その逸話にちなんで、雁がね・・。
ひょっとすると、雁ヶ寝と書いたのかもしれない。
いわゆる、枕詞?垂乳根が母をあらわすような・・・・?
あるいは、暗喩?
隠語というのはおかしいな、符丁とでもいうのか?
寿司屋でお茶をあがりとかいうように、
小枝の言い換えということになるか。

小枝を咥えて飛ぶは事実のわけがないが、雁が小枝一本に命を託すという話が
なぜか、心に残っている。

雁自体へのおもいもそうであるが、
空行く雁の姿に、先行きを案じた人がいるということである。

思いをかけるだけしかないのだが、
雁を見て、
「海上で夜になったらどこで羽をやすめるんだろう」
「無事に目的地についておくれよ」
とか、こういう思いをもつことが、
実に日本人らしいと思う。

風流という言葉で言い表せる内容ではないが、
小枝に中に「そこで、ひと時の安堵を得てくれると良い」という思いが封じ込められているとするならば、
小枝のようなお茶に雁がねとなづけた人間は万感の思いを込めたといえる。

このお茶に、「飲んでいただいてゆっくりくつろいでもらうんだよ」という思いを託している。

凄いネーミングだと思ったのである。

それから、お茶はいろいろ、変わった。
一時期は八女茶がすきだったが、
狭山茶にであってからは、これを越すお茶にはまだ、出会っていない。

***************

いわずもがなであるが、抜粋は憂生の作品からであるのであ~~~~る。

どこかから、取ってきたものではないので、ほかをおさがしにならないよ~~~~に。


**************
かなえへの恋慕が馬を駆けとおさせる。

長浜から伊勢までを馬で駆け通す事が

主馬ともにどんなに酷な事であるか。

なれど旅の疲れ一つ見せず城にあがると主膳はそろりと廻りを見渡す。

お目当ての姫を探すそぶりを是紀は気が付かぬ振りをして、

さりげなくかなえを呼んで茶をもたせる。

是紀の前に座り、主膳は

「遊びに参りました」

と、あっけらかんとした顔でいう。

長浜からここまで遊びに来ましたと言う距離ではない。

真顔で苦もなく言う主膳に噴出しそうになるのを堪えながら、

むこうから茶を持ってきたかなえを手招きする。

左斜めから茶を置かれ、振り向いた主膳の顔が

驚きと喜びを混在させている。

「かなえ様・・手ずから?」

思わぬ近くにいたかなえを見た主膳の瞳が

芳しい者を見る者の物に変わった。

『どうやら・・・本意であるな』

と、思われる。

家同士の繫がりの為に足労をしているのか、

まだ、はっきりとは 掴みきれないのであるが、

かなえのことは好いているらしい。

やや細面で背は高いほうに何とか入る。

細い体の割りに馬をかけとおしてくるのだから偉丈夫な男である。

なによりも見た目よりも肝が据わっている。

胴間声でからからと笑う是紀の様子を窺いながら、

遅ればせに笑いを合わせてくるような奸心な男ではない。

是紀が笑うより先に主膳の方が笑う。

天地清明、一点の曇りのない心は笑いの機微をよく捉え

屈託のない笑い声が、側下にいる者にも楽しげであった。

『いまどきに珍しいほど無垢なお方でありますな』

和やかな性質に魅了されたのか、

かなえの御付である海老名が

こっそりと是紀に耳打ちするほどだったのである。

*************
隊に戻っていいでしょ?屯所に戻して下さい」
休日の返上である。
「どっちにしろ」
沖田の言い出す言葉が病の先を言い出していると気がつくと
土方は頷くしかない。
「好きにしろ・・」
沖田の好きにさせてやるのが一番いい療法かもしれない。
生き様という療法に見合う沖田の意志を
確かにさせるためだけの
この二日の休日にしかならなかったのかもしれない。
「壬生がいいか・・」
暗に新撰組で骨を埋めるかと尋ねると沖田はさらりといなした。
「土方さんもでしょ?」
「そうだな」
多くは語らず土方も頷いた。
「じゃあ、いきましょう」
さそくに立ち上がると沖田は土方を促した。
「あら?」
茶を入れに行った勝と障子戸で向かい合ってしまった。
「沖田はん、壬生ですか?」
退屈だった沖田の顔が
もうじっとしていられない子供のように輝いている。
「せっかくだ」
土方は盆の上の湯呑を掴むと少しばかり口をつけた。





*************
「沖田はんは・・優しいお人どすなあ・・・」
思わず漏らした勝の言葉に箸をとめると
「はあ・・?」
訝しげであるが、深く詮索はしない。
勝が喋れば黙って聞いてくれるのであるが、
総司は勝の言葉がでてきたのが、自分ゆえとも思いつかないのである。
残りの飯を食べ終わった沖田に茶を勧めると
「沖田はんはどんな本をよみはるんどす?」
お勝がたずねる。
手のひらを受けにして湯のみをじっと持っている所を見ると、
まだ、口の中に残った鰻飯の香ばしさを
楽しんでいたい沖田なのであろう。
「戦のことです」
やっと茶を口に啜ると沖田は
勝に言ってもせん無い事を事実のままに答えた。
「十八史略・・司馬遷の兵法の書です」
「はあ・・よその国の兵法がこの国のことにもあてはまりおすか?」



**************
「土方はんは?」
沖田より先に勝が土方の昼を尋ねた。
横目で勝の傍らの盆にある飯椀でそれと察した土方は
「ここほどの馳走ではないが、すませた」
ぶっきらぼうに答えられると、
お勝もどうも土方が苦手であるのを隠せないらしく、
取り付けたように慌ててたちあがった。
「お茶をいれてきまひょ」
お勝が逃げるように居間を出てゆくのを見送ると
「どうも、おなごしはわしをけむたがる」
土方もそれとなく察している様である。
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