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蘇民将来・・の茅とは、なんぞや?

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萱葉は冬に枯れるが、温暖地では残ることもある。この時期、葉は先端から赤く染まるのが見られる。

ごく人間の身近に生育する草である。地下にしっかりした匍匐茎を伸ばすので、やっかいな雑草である。

他方、さまざまな利用も行われた。そのため古くから親しまれ、古名はチ(茅)であり、花穂はチバナまたはツバナとも呼ばれ、古事記万葉集にもその名が出る。

この植物はサトウキビとも近縁で、植物体に糖分を蓄える性質がある。外に顔を出す前の若い穂は、噛むと甘く、子供がおやつ代わりに噛んでいた。地下茎の新芽も食用となったことがある。万葉集にも穂を噛む記述がある。

茎葉は乾燥させて屋根を葺くのに使い、また成熟した穂を火口(ほくち)に使った。乾燥した茎葉を梱包材とした例もある。

また、花穂を乾燥させたものは強壮剤、根茎は茅根(ぼうこん)と呼ばれて利尿剤にも使われる。

他に、ちまき(粽)は現在ではササの葉などに包むのが普通であるが、本来はチガヤに巻いた「茅巻き」で、それが名の由来であるとの説がある。

茅を茅萱ともかいてある。

矛の字については、あめのぬかぼこだったかな?

神話の「創生」ぶぶんで、あめのぬかぼこで

泥海をかきまわして、あめのぬかぼこから、雫がたれてできあがったのが、

淡路島だったかな・・・。

形もさることながら、衣食住の住の部分での茅葺やねなど、

家の創生にかかわるので、矛の字があてはまってきたような・・。

家のそもそもの概念は雨露を凌ぐというところにある。

屋根は創生への第一歩の概念だろう。

ところが、次の萱

これも、かやとよむわけで・・・。

その字のつくりをみてみると、宣の字がみえる。

↓に・・。

のとうぶ のたうぶ 【宣ぶ/曰ぶ】

  • (動バ四)
  • 〔「のたまふ」の転。また「のたぶ」の転とも〕「言う」の尊敬語。おっしゃる。
    • 「やよひばかりに、もの—・びける人のもとに/古今(恋二詞)」

萱はなにかをおっしゃっている?

教えているということか?

宣託とか?なにかしら、巫的ものがあり、

神社などの茅葺屋根から、逆に尊いイメージをもたらしたかと思う一方で、

「王様の耳はロバの耳」を思い出す。

言うにいえないことを孔に向かって叫んだ床屋だが、

この話では葦だったとおもうが、ひょっとすると、萱かもしれない。

風にのせて、葦がささやきだす。

「王様の耳はロバの耳」と。

寓意的なものをこじつけるのも、なんだが、

萱もなにかおっしゃるらしいし、

王様の・・・でも植物がしゃべる。

それも、非常に似通った植物である。

萱・茅・萱茅

いずれにしろ、なにか、いわくありげである。

***一方、神谷川の水神?がきになっていたので、

初期の水神を覚書に貼り付けておく。

 

淤迦美(おかみの)、龍神で谷間の水を掌る神。
日河比売(ひかはひめ)、氷川神社に祭られる水神。
深淵之水夜礼花(ふかぶちのみづやれはなの)、水神。

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