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コメント&物語(パンパンとチョコレートに寄せて・・から)

戦争のあと、負けたあと・・・子供たちの苦しみ。今度は女としての観点でなく、子供なんだ・・・。ある意味もっとつらいかもしれない・・・と思いつつ読むのが止められない。
続きが読みたくなる。
どうかどうか、強く強くなって、生きて生きて!雑草みたいに強く!
純な魂が傷付くのを見るのはつらいけど・・・。
食べ過ぎだ~なんて言ってる自分がものすごい恥ずかしくなっちゃう。飽食時代の私・・・(>_<)

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パンパンとチョコレート

僕らは、むごい。
いままで、僕らは
盗みをしなかったわけじゃない。

りんご箱の居間の上には二組の布団がある。
僕ら6人は・・・。
ああ。
恭一が死んで、僕らは
5人になったけど。

その5人で二組の布団の中に
もぐりこむんだ。

身体を寄せ合い、
何とか、暖を取れるだけの
二組の布団を盗んでくるときも、
畑から、作物を盗んできたときも、
これは、
本人の眼の前で
かつ、
無理やりに奪い取ったものじゃない。

こそ泥って、行為はそんなにも、
心をいためつけられるような、
悲しい声を、まなざしを見ずにすむ。

ごめんよ。
僕らもどうしようもないんだ。
でも、コレで、助かるんだよ。

僕らの罪悪感は必須という条件と、
相手を見ないことで
うめあわされていた。

だけど、今度は違う。

汽車から降り立った
人間の中から、
めぼしい「物」を持ってる人間を
みつけると、
僕らは
跡をつけてゆく。

駅舎をでて、
人通りがなくなった場所で
目標に追いつき、
時に突き倒し、
荷物を背負い込んだ
要の紐をきり、
荷物を奪い取ってゆく。

「返してくれ」
僕らの強行におびえるより
荷物を返せと哀願する。
「子供がまってるんだ」
「おふくろが・・」
色んな言葉を踏みにじって
僕らは荷物を奪い取って
その場を逃げ出してゆく。

僕らは
芯から、悪党になる
痛みを振り切るように
隠れ家まで、休むことなく
走り続ける。

一抹の罪悪感と引き換えに
口に出来た食物は
僕らの飢えを充たし

罪悪感をふさぎこむために
僕らは
目をつぶる。
文字通り、
飢えを充たされた身体は
睡魔をさそいこむ。

だけど、
こんなことをずっと続けてゆくわけには行かない。

僕らは次の手立てを模索しながら、
盗みを繰り返していた。

それは、
危険という、
小石を積み上げる賽の河原。

じきに、
憲兵という河原の鬼が
僕らを
閻魔の前に引き出しに来る。

僕らはそれが
みえていながら、

いつしか、
この甘い汁をすすることになれ、
罪悪感を蹴散らせる
立派な悪党になりきっていた・・・・。


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