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白蛇抄17編・書き下ろし12編・短編11編・他66編 掲載中
2015/11/02
2015/11/01
2015/11/01
2015/11/01
2015/10/19
2015/10/03
2015/10/03
2015/10/03
2015/10/03
2015/10/03
2015/10/03
2015/10/03
最近、にゃこめが妙になきわめくようになった。
ドラ声で。
うにゃうにゃとは、程遠い・太く汚い声を出す。
憂生は猫に一定の法則を当てはめてみている。
可愛い声の猫は不細工容姿。
不細工な声の猫は可愛い容姿。
と、いうもので、多くの場合この法則があてはまっていた。
が、飼い主のひいき目?耳?であろうか。
にゃこめは、可愛い声で可愛い容姿で、法則をよい意味でうらぎっていた。
ところが、にゃこめ!!
なんちゅう不細工などら声を発するようになってしまったのだ?
だが、それも、一方で、憂生の法則を証明する結果であり、やはり、法則にはさからえないものなのだ。と、結論したのだが・・・。
ところが、よくよく聞くと、それは、たまにであり、その、たまにも、なんというのだろうか。
ものまねチックなのである。
くわえて、妙におどおどしているし、あちこち、小さな怪我をしている。
憂生は猫の心理に精通しているにょかもしれにゃい。
さては、こやつ、どこかのドラ猫と喧嘩して、大敗を記し、あげく、強い猫の皮をかぶろうと決心したのではないだろうか?
足りないのうみそで、考え付いたのは、自分がびびる「どら声」である。
あの声を物にすれば、みんなびびるんじゃないか?
・・・・。
確かにびびった。
なんじゃ、その声?あのきゃわいい声はどこさいったべ?
おみゃあは、とうとう、ぼろどら猫になってしまったのか・・・?
いやあ、びびった。びびった。
そして、しばらくのち、にゃこめが、本当に威嚇したい喧嘩相手を目撃することになった。
はい?
ほとんどにゃこめと同じ姿型。
わずかにひとまわりおおきく、色が浅黒く、声は・・・
「ぐわあ・ぐわあ」
汚い声!!
おまけに、憂生の法則がまんま、当てはまっている。
顔はTVCMにでてる、アメリカンショートヘアにそっくり。
なんちゅうか、やんちゃくさい男の子のようにみえる・・・・。
が、可愛い以上に可愛い、範疇にはいる。
だから、なおさら、にゃこめが、ものまねするんだろう。
強くて、可愛い・・・物は、あんな声をだすんだと・・・。
どら猫は歴戦のつわものらしく、そこらじゅう、怪我だらけであった。
もう、帰るにゃ(どこに?)とうしろを、ふりむいたどら猫ににゃこ女に無いものを発見した。
こりゃあ・・・・。
勝てない。勝てるわけがない。
おまけに、どら猫は実はぴかちゅうであった。
歴戦のはて、尻尾がいなずま型に見事にまがっている。
にゃこめ・・。
頼むから、尻尾まで、真似しないでくれよ。